HiryUP blog

香山飛龍/VC Corbas DN3/18歳サイクリスト。プロになる為にフランスに自転車留学する事を決意。レースレポート,考え方,経験をまとめるブログ。

VC Corbas フランス日記⑤


フランスに来てから早いもので二ヵ月がたちました。レースは12レース参戦してきました。カラダの故障、トラブル等無く暮らせています。

まだ勝利はありませんが、狙える場所にいる事を実感しています。後は頭を使って、流れを読んで、全力でやるだけです。


そんな今は短い休養期間にあります。4日間自転車には完全に乗らず、疲労の過度な蓄積を防ぐと共にコンディションの波を調整します。自分の感覚ではまだまだ疲れていない!と感じるのですが、慎重に進める事が大切だと思っています。今日も生活、レースを振り返ってみます。

 

 

食事


食事は基本的にパスタ、米、パン、じゃがいも、卵をベースに豚肉、鶏肉、牛肉をチョイス。サラダはレースが無いとき(基本的に月~木曜日)は摂取しています。その他にはリンゴ、オレンジ、バナナ、ヨーグルト
朝はシリアルを食べています。
勿論ドーナツやチップス類もたまには食べます。しかし外食も本当に少なく結果的にある程度健康な生活を送れていると思います。

お腹の問題も無く(硬水等)、美味しく頂いています。特に乳製品の美味しさは凄まじく、バター、チーズは別格の美味しさに感じます。


また食事という意味では友達同士の小規模の食事パーティが結構な頻度であって楽しいと感じています。招いた人が料理を用意して雑談しながらの食事。あの雰囲気が大好きです。
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お金


お金は厳密に管理しています。同世代の選手は大半が親や周りの方のお金の面の協力があって生活が成り立っていると思います。これに関してはまた尖った書き方になるのですが、
一つだけ大きな疑問があります。


なぜ口では「お金の価値」「稼ぐのは大変」と言うのに消費のデータは取らないのか。また「一年目は経験の年」と僕もよく言いますが、経験を来年以降に活かす為に数値化しないのか。


お金という意味では僕がクラウドファンディングや募金をしない理由は「いくら必要かの明確なデータが用意できていない」「自分でお金が入るシステムが作れていない」からです。色々なクラウドファンディングの募集を最近よく目にします。ただ本気で疑問に思っているのは「目標額の増加(達成したので次は〇〇円!等)」「具体的な数字の少なさ」。
なんの為の目標かもわからないし、ただ「お金ください」と言っているようにしか見えません。それでは成長は不可能です。綺麗ごとではなくて、お金が必要なら落としてもらえるシステムを作るか働くしかないと思っています。


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まず2か月の生活で計2035€(約26万円)使っています。この数字にはs-works7 shoe(369€)、家賃(400€)、visa代(250€)も含まれています。


まず予想通りなのが最初の一か月が一番コストが掛かるという事です。幸いなことに必須な家具はMeniniが揃えてくれていたのでこれでもかなり節約できたと思っています。
シューズは壊れたのが原因でs-works 7(369€)、幅の問題で380mmのDEDAハンドル(80€)やドリンクの粉・バーテープクリート・チューブなどを揃えるのにも出費しました。


見ての通り2/13~3/13で1441€(18万5千円)と大部分を使っています。最初はイレギュラーな出費がある事を学びました。食費のみはなんと260€(約3万円)に収まっています。


3/14~4/15では594€(7万5千円)まで下がっています。生活が安定したこと、必要なものが揃った為に食費以外の割合が大きく減っています。

 

今はまだ2か月ですが、積み重ねる事によって情報は有利な存在になります。具体例があれば筋が通ってくると思います。勿論このような事をレース関係でもやっています。幸い時間はありますから、めんどくさがらずやるのみです。ましては自分のお金ではないのだからこの程度は必須、あたりまえだと思っています。

 

 

練習

 

素晴らしい環境です。文句はありません。平坦のTT可、上りのTT可、何よりノンストップです。何度も書くように3年間求めていた環境が手に入り、成長を感じています。毎週レースがある事によって練習時間は抑え傾向にありますがそれでも週500kmは全く苦ではありません。

モチベーションが常に高く、5℃の雨の中のvo2maxの練習をしたって苦には感じません。神奈川の信号から解き放たれた今何をやってもモチベーションが途絶えることはありません。心からヨーロッパ、フランスが好きなので最高です。ロングライドは4時間TTの観光なのです。(勿論追い込みます)

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レース

 

レポートでお伝えしているように激しく最高なレースに出場しています。メインとなるカテゴリー2は勿論、カテゴリー1、アマチュア最高峰のエリートナショナルにも選んで頂き経験値を伸ばしています。


まず自分の中で必須条件にしているのが「完走」「落車しない事」。これらは達成しないと成長が遅れてしまうと考えています。完走は例え勝ちが狙えない集団にへばりつく形になってもトレーニングの量を確保するという意味でも重要です。

しかし序盤から千切れてしまってはレースの本質は見えないし、レースは展開を見て考えて走る事が重要です。今のところは最終局面まで集団で活動出来ているので得られているものは大きいと思います。


今求められているのはカテゴリー2での優勝。エリートナショナルはまだ力の差を感じますが、上記は可能だと感じています。しっかり頭と目と脚を使ってクレバーに戦っていきます。


細かい部分としてはサポート陣が非常に機能していてストレスは一切ない点が挙げられます。julien監督、clementを始め多くのアシスタントの方々が動いてくれて、100%レースに集中できています。これは本当にカルチャーショックに近く、時間の管理、椅子の準備、レース前のミーティング、補食管理、ボトル管理、空気管理、トランスポンダー・プレート取り付け等をすべてやってくれます。

またレース前からスケジュール、時間の指定が明確です。



日本人の僕としては手伝いたくなるのですが、手伝うなら集中して一つでも良いリザルトを狙いに行くべき(それが求められていること)だと思いました。
日本からすれば非常にプロ的なのですが、勝ちを目的としたマージナルゲインとしてヨーロッパではあたりまえになっている部分だと感じました。

 

強く感じる事は今までの環境と「差がある事」です。フランスのDN3チームでここまでなのだから、どこのヨーロッパのナショナルチームも同じ以上の恩恵を受けられているでしょう。日本チームとしては危機感を持つべきです。これらにはお金は殆ど掛かりません。

Vc Corbasのレースに挑む準備は今までの経験の中で抜群に優れています。


逆に僕たち選手はリスクヘッジに努めなければいけません。日頃から手洗いうがい、体温調節、天気の把握、前日から機材チェック、コースを頭にいれる、補給食...言い始めたらきりがありません。これらはすべてリザルトを残すため。チームも僕も出し惜しみせず努力を続けます。
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こんな感じで(趣旨がブレブレですが)順調な生活を送れています。ただひとつ勝利という目標はまだ達成されていません。しかしモチベーションが下がることはありませんし、無駄に感じたレースは一つもありません。今は集中して改善を重ねて試行錯誤してみます。
それではまた!

【report】2019/4/14 PELUSSIN - PRIX DU PAVE D'AFFINOIS

PELUSSIN - PRIX DU PAVE D'AFFINOIS
caregory 2,3,j
distance 15km×7 105km
up 1339m↑
result 17eme

 

全体的に常に細く、風の影響が大きく出たレース。レイアウトはゴール300m前から登りが始まり、計約1km程登る。向かい風の中アップダウンを繰り返し、下りへ。


下りを終えて180度ターンしてからの5kmは追い風のハイスピード。その後今回重要なポイントになった横風区間が現れ、下った後最後の登りへ。

 

身体としては流石に昨日のエリートナショナルの影響があり、疲労感は感じた。

 

また、アップダウンに加え横風区間があったので、逃げが一度決まればそのまま決まってしまうことは予想できていた。今までの傾向的にも伸びたのちに横風分断が起きると、振り出しに戻りにくい事が分かっていた。

 

レーススタートからは位置取りを失敗してしまい、前方には位置出来なかった。風の影響と逃げの為のハイスピードもあり、思ったよりも位置取りのシャッフルポイントが少なかった。また始まってからは脚が動かずスロースタートな印象を受けた。

 

2~3周
比較的前方に復帰し、様子を見る。横風区間の入り方が
下り→ラウンドアバウト右折→登り(向かい風&横風開始)→2~3%を段々と
という感じだったので後ろになればなるほどキツく、人数は減っていく。

 

4周目ー
横風区間で力業の分断が発生し、15人程の逃げが決定。自分は見えていたが、横風区間では昨日の疲労も感じ耐えるので精一杯であった。これは本当の先頭にいれば同じく耐える事で乗れていたと思うので大きなミス。
今回エースのシリルが乗ったので、アタックのフォローに回る。
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【延びた後に横風区間で分断が起きる。予想は容易だったが失敗してしまった。】

 

横風区間は毎周厳しかったか、耐え追走のアタックにも反応した。今回フレッシュな本強い15人が先頭に行き、メイン集団の力が落ちたこともあると思うが、後半になるほど身体が動き始めた。余裕が生まれ、疲労は徐々に感じなくなり始めた。
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【徐々に動けるようになり、反応】

 

最終周回
横風区間と登りで絞られ集団は30人程になっていた。
前に追い付く可能性はなくなり、(エースのシリルが乗っているので追う理由もない)登りスプリントに備えた。
先頭はメニニがアシストしてくれたので選手を数人挟んでユゴの後ろにつく。


登りスプリント自体は余裕を感じ、最後前二人が目の前だったのでパスに入ったがラインが重なってしまう。お尻を押してラインをこじ開けようとしたが、いまいち動かせず集団内3位でフィニッシュした。

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結果的に今回も勝つことは出来なかった。今回の横風は完全に位置取り+パワーが求められた。後ろにいけば千切れるし、前に行けば有利な展開であった。疲労があったとは言え、集団で横風に耐えられる力があったのだから今回は位置取りのミスだと言える。もし先頭5番以内にいて、逃げに入っていたなら後半になるにつれてもっと戦えていたと思うと悔しさとミスを実感する。


今回は言い訳抜きに、前日の疲労と横風区間に苦戦した事、ポジショニングが挙げられるレースになった。勿論集団内の動き、位置取りは苦を感じないが、勝負所での最も重要なポイントでの位置取りに重きを置きたい。ひとつのミスでリザルトが大きく変わってしまうのも実感したのでより集中して、神経を尖らせて挑む。


集団上りスプリント(長め)の手ごたえが良かっただけにカテ2はしっかりリザルトを残す事にスイッチしていく。

【report】2019/4/13 Tour du charollais elite national

tour  du charollais

Category...elite national

Distance...150km
Up...2114m↑

Time...3h52m

Av..39.5km/h
Result...60eme(?)

 

ラインで100km、10kmの周回を5周するエリートナショナル。ライン区間も基本的にアップダウンを繰り返す。周回はゴール300m前から激坂、そのあと緩く登り、14%の激坂、そのあとアップダウンという周回。かなりパンチのあるレイアウトであった。(風は殆ど無し)

 

ニュートラルで先頭付近に行きレースを開始。動いているのが見えているがオーダーで逃げには乗らない。ヴァレンタンrとクリストフが逃げに入った。
追走を作る動きが活発で集団が伸びたり、割れたりと目まぐるしく展開する。
その中でも比較的前方(前が見える範囲)でキープに徹した。あまり落ち着きを見せずにレースは進む。


中盤からは集団が逃げに対して組織的な牽引を開始。このときも下がること無く、クリストフ、ヴァレンタンj、ユゴ、アレクソンドと共に位置した。この時既にクリストフとヴァレンタンrは集団に戻っていた。
Gpmを前に位置取りで集団が活性化する。集団と逃げの間2つ程グループが出来る。ヴァレンタンjが「デンジャーだから、いけるなら行け」とアドバイスしてくれたので、FDJのアタックに反応して前に合流。結果的に別れたあと後ろも合流してきたが、(体力を使って)難なく場面を終えることができた。
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【組織的な牽引。corbasも下げすぎずにmeniniのアシストを筆頭に動く】


周回に向けて登りのペースが上がっていき、集団は人数を減らしていく。
周回まで15km地点の2つの坂が11%程で地味に長く、耐える時間になった。
結果的には耐えきったが、耐えた中でも後ろの方で非常に危険だった。ペースは下がることなく、分断する事もあり厳しい時間となった。またリザルトを見ると耐えるのに必死で見えていなかったと思われる分断も発生しているようだった。


周回に入ってもペースは下がらず、激坂にただひたすら耐える事になる。
ゴール前の激坂に入る前の下りと平坦で先頭付近に位置する事で何とか耐えしのぐ。先頭で入れば比較的パワーをセーブしながら耐えることが出来る。
f:id:hiryubmc02:20190415225231j:image【耐えるためにも、反応する為にも前でこなす。これを先頭集団でこなす事を目指す】
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3周目辺りで力業で作られた先鋭集団に乗りかけたが、激坂での力が違い、組み込む事は出来なかった。
それからも人数が減っていくメイン集団(と呼ぶには前が多く結果的に遅れ集団)で耐え、ファイナルラップの前の下りで8人程と集団に対して先行する。
そのあとの激坂で千切れ、ドロップした3人で維持し続ける。抜かしてくるカーぺーサーも(ちゃっかり)使い、ゴール前で前と合流するが、力は残っておらずスプリントにならずフィニッシュした。
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【ゴールを目指す】

 

今回のエリートナショナルの前回との違いは、メイン集団からはドロップしていないということ。勿論アタックに千切れ、先頭にいられなかったので意味は遅れ集団であるが、厳しいレイアウトでも成長に必須条件である完走を果たすことが出来た。


補給は序盤に固形、終盤に向けてジェル状にしていき、計7個意識的に摂取した。
また脚を上手く使わない事を今回は意識し、基本的にギアを軽く設定し登りでのインナーの使用頻度は高かった。

前回のエリートナショナルは必死に後ろの方で付いていくので精一杯だったが、今回は前方キープが上手くいったと言える。逃げには乗れなかったがその瞬間に居合わせる事は出来た。

まだ力の差は感じる。しかし、差を直接感じられる場面に最低限いる事、やれる事を最大限やっているので自分の中では良い方向に進んでいると思う。

今回も落車を避け、しっかり全力を出しきった。経験値が少しずつ溜まり、生きてきていると思う。やれる事を惜しみなくやっているので焦りや不安はない。勿論時間に余裕など無いのだが、今は慎重に無駄なく努力するのみ。

重要な局面でしっかり戦えるように努めていく。
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【report】2019/4/8 GP Ville fleurie chatillon

GP Ville fleurie chatillon
category:2
result...14eme
4km×25 100km
1097m↑

 

コース
全体的狭くはないが、登り→平坦、下り→平坦の為、集団が伸びることが多く前にいる事がとても重要になった。上りはアウターで一気に駆け上がるので、タフさが求められるレイアウトだった。

 

スタートから前方を維持し、レースを進める。
逃げが出来ては吸収される展開が続き、危険な追走に入ったりもしたが結果的にはクリストフが入った逃げが一定時間決まる。
自分は今回一度も後ろに行かなかったが、おそらく後ろになればなる程キツいようで集団は徐々に人数を減らしていった。


中盤ですべての逃げをキャッチしアタック合戦になると思ったが、corbasが人数を揃え組織的にペースを上げていたので参加。落車も絶対にないし、速いペースを維持することによってアタックもされないので逆に楽だった。

 

それからも前方を位置し、少し落としてもマエル、クリストフが完璧に先頭まで引き上げてくれたので非常に敵の攻撃に対応しやすかった。アタックはすべて自分、ユゴ、クリストフ、シリルで捌く事が出来た。


登り区間のアタックで自分とユゴが生き残り、終盤30kmは20人程のサバイバルへ。強い選手が全員乗っていたので決定打となり少人数のレースになった。Corbasとしては二人乗れていたので、ユゴのアタックを追う等の自爆は避けながら立ち回る。
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【絶好調のhugoと共に先頭に残る】


アタックには上手く反応し、良いメンバーが揃う事もあったが決定打にはならない。


残り3周で隙が一瞬あったのでアタック。集団のペースが落ちた瞬間に自分は下りの恩恵でスピードが残っていた。


今回も逃げ勝ちを狙ったが、結果的に1周で吸収された。自分が吸収される前から集団ではアタック合戦になっていたようで、まず割れた集団にキャッチされた。その先頭集団にはしがみつき先頭をキープする。

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【形は悪くなかったと思う。トライを続ける。】

残り1周前corentin(他チーム)の強烈なアタックが決まり、1人vs小集団になったが、登りのアタックで集団も活性化。逃げで消耗した事もあり耐えきれず少し遅れてしまう。そしてその後の平坦区間で数人と共に前との差がつまらなくなってしまった。


前もこの動きでcorentinを吸収し、分断も発生。ラスト1周でまさにサバイバルな展開となった。
最終的には先頭は5人のスプリント、その後ろに小集団、自分達でフィニッシュとなった。

 

今回も結果的には最後のガチアタックで遅れた形になった。
しかし残り3周のアタックは本気で逃げ切る算段があったし(集団のけん制が起きなかった事は誤算)、チームメイトのユゴに有利に働くので良い選択だったと思う。それによって脚がなくなったとも取れるが、メンバー的に恐らくスプリントよりも逃げた方が勝率が自分の中では高かったので勝つことを求めてトライした。考えてトライしたことなので後悔は無い。まだまだ集団を振り切る為の能力が欠けていた。


今回もしっかり戦えた実感はあり、狙っただけに逃げが吸収されてしまった事は悔しい。改善が必要だ。


危険なアタックが起きることはわかっていたので前を位置し、難なく分断の際に前に残れたことは良かった。ここで後ろにいたら間違いなくレースは終わっていたので、「前にいろ」というオーダーをこなせた事は自分にとってプラスになる。

順位は少しずつ前進している。重要なのは怪我無く、一つずつ確実に進化すること。


次回はレースの規模が非常に大きくなるので、しっかりテーパリングしてクレバーに走る事に徹する。最後まで生き残る事(勿論結果に絡みたい)が最もトライになると思う。

覚悟と順応

今日はrecovery day(回復日)なので毎度、文章を書きます!


僕が去年あたりから考え始め、色々な考えを自分なりに煮詰めていった結果、今自分が魅力を感じて磨いている能力がある。題名の通り「覚悟」と「順応」、掘り下げれば「知識」「センス」「努力」だ。


覚悟の意味は簡単なようで難しい。決意に近い意味で用いられ今日「死ぬ覚悟で」とかそんな使い方がメジャーだ。しかし「覚悟」の意味は深い。成功する確率が低い事柄に無謀に突っ込む事や、最大限に努力する事を誓うことは覚悟ではない。


「覚悟」はその先を行く言葉だ。成功する確率を可能な限り上げ、対応した状態で心構えする事だ。つまり「覚悟」は【行動前の自分の意思】ではなく【行動に備え、考え、対応した後自分が持つ意思】、段階的には同じ「行動前」なのだが、中身が違う状態だと僕は捉えている。


行動に対応するのはレースであったり、プロになる事であったり、様々に当てはまる。
ずば抜けた人間に対して「覚悟が違う」と自然に思ってしまう事はないだろうか。僕はmatthew van der poelのレース運びを見てそう思った。天才という言葉で片付けては勿体ない。remco evenepoelにしろ、tom pidcockにしろ明確に天才なのだからこそ学ぶ事がある。彼らはどんな覚悟を持っているのか。自分の「頑張った」は彼らから遅れているか?差は付きつつあるか?少しでも縮まっているか?

常に観察し、確かめ、現状を理解しながら改善を重ねる必要がある。


話は戻るが、そういった動作のひとつひとつが「覚悟」に繋がってくると僕は思う。しっかり覚悟を決めて勝負に挑む。やれる事はやった状態。そして勝てなかったら「やれる事を」改善【順応】していく。

順応


ダサいのは「順応出来ない」事。18歳、知識も疎く、偏見の多いであろう僕の考えだ。僕は自分が身を置く環境にセンス良く順応する事に一番重きを置いている。


レースでビクビクしてる奴より軽々すり抜けていく奴の方がイケてるし、勉強しない奴より勉強してる奴の方がイケてる。僕は自転車選手だからご飯は沢山食べれた方が良いし、消化能力が長けている方が良い。視野は広い方が良し、経験も多い方が良い。そして何よりも運動能力が必要だ。


物事ほぼ必ず「良い・強い」事、「悪い・弱い」事に振り分けられるはずだ。


僕は自分に必要な事柄はすべて良い能力にしてみせようと思っている。すべてセンス良くやりたい。ダメな個所はそうであると認めない。認めてしまったら終わってしまう(改善する)。

 

うまくいかない(長けていない)現状は色々あると思う。しかしそれらを認めてその状態でいるなら進化は止まってしまう。
環境にしろ、能力にしろ良い方向に順応していって進化していく。出来る事・長けていることを増やして人間(選手)としての価値を高めていく必要がある。そうでないとプロは遠のくばかりだ。


怪我しない、怪我をしても完璧に早く治す、コースを確認して頭に入れる、気候に合わせて完璧なウェアをチョイスする、良いポジションを維持する、状況を常に見る、補給を怠らない、レースで生き残る、勝つ。


その前の事柄(生活など)にも良い・悪いの二択で事柄が無限に枝分かれしている。
「出来なかった」ことは改善する。「出来た」ことはしっかり維持する。


レースで生き残れなかったらそれは何故か?勝てなかったのは何故か?


その為にも僕はレースレポートも書くし、反省をする。レースで得られる経験値は莫大だ。勿論フランスの生活での経験値をたどっていけばレースに直結する。悪い方向に振られた部分が少しずつ改善されていく。


センス良く順応する。これがテーマだ。

 

 

その為に必要な「知識」「努力」


知識を身に着ける事、努力する事は順応、覚悟を決める事において必然的に求められる条件だ。これがなければ歯車として上記が動かず改善していかない。インプット、アウトプットを繰り返す。


しっかり勉強して、しっかり頑張る。
とっても大切なことだ。


頑張って、やってみて、出来なかったことは改善。それを繰り返して順応していく。きっとスター選手や優れた人間は単純にこれらが長けているんだ。


頑張るしかない。やるしかない。何事も楽しんで、トライして、改善して強くなって進んでいく。楽しみだ。
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【良い枝分かれグラフとは言えないが、整理したときのもの】

VC Corbasフランス日記④

長く期間が空きましたが前回のla multipole(2),GP de Feurs(2),transversale des as ain(1),GP de st etienne(elite national) ,Tour du pays st pourcinois(1) ,GP de Vienne(2)と日本に比べ凄まじいペースでレースを走っています。

日本人である僕がヨーロッパ基準で活動できている事を常に嬉しく思っています。
環境が大きく変わったことにより最初は少なくとも緊張感や不安のあったチーム活動ですが、今では冗談交じりだったり少しは濃い話も出来たりして改めてフランスという国やチームメイトと一緒にいる時間が楽しく感じています。


シューズを現地を回って手に入れたり、paris niceを観戦したり、チームプレゼンテーションに参加したり、マエルのバースデーサプライズパーティーに参加したり、連絡を取って別府選手の家にお邪魔したり、色々な事を常に体験しています。


僕は文化に非常に興味があり、日本人として現地のフランス人と交流することによって視野や考え方もどんどん広がっていっています。今回はそんな感じな事も交えて書いていきます。

 

【まず感じる事】
それは日本よりも人々の距離が近く、助け合ったり、祝ったり、良い方向に関わり合っている事。挨拶は必ず握手かビズから始まったり、パーティもするし、なんと言うか人と人との強い関り、愛みたいなのを感じます。そして上手く助け合って良い流れを築き生活している。
日本だと困っている人を見たら「助けようかな?」という葛藤があると思います。僕は日本人なので良くわかります。ただこれは非常に寂しい事とも言えて、困っている人を見ても大半の人間はスルーしていきます。助けることによるメリット、デメリット何かを考えながら無視していきます。

これってどう考えても「良い流れ」じゃないですよね。フランスではみんな僕を助けてくれるし、僕が助けられる立場の時は手を差し伸べるようにしています。センス良く上手くこの好循環に順応して生活するのが楽しくて日々ポジティブに生活できています。


家族の愛も強く感じます。これは知り合いの範囲のみしかわかりませんが、どこも本当に暖かい家庭です。日本は恥ずかしさがあったりして素直に気持ちや感謝を伝えられないのも凄く分かりますが、やっぱり日頃から良い関係を保つというのは本当に大切なことだと思います。

 

【日本は想像以上に危機を感じるべき?】


注意書きとして僕は日本に誇りを持っているし大好きなので、間違った方向に解釈しないでください!


ただ、日本は「どうして?」という合理性に欠けている部分がヨーロッパに比べて多すぎると既に感じています。
ヨーロッパは人間の良い生活に求められる「解決」を非常に上手くこなしているように感じます。

勿論問題になる事や政治的に解決しないこともありますが、しっかり「改善の為に進めていく意思」を国民から感じます。日本人はどちらかというと後回しにしがちだし、他人に迷惑をかけないという教育からなのか遠慮を重ね改善までの議論であったりそこに到達するスピードが非常に遅く感じます。


書き方的に話が大きくなっていますが、日々の生活から感じるような事です。日本は解決を目指す際に感情を持ち込みすぎというか、ズバっと正論を言うときに「言ったらどう思われるかな..」とか「まずは様子をみよう」とか何かと進展にストッパーがあって遅い。

相手の事を考えられるのは素晴らしいと思うのですが、年上の人に意見を言うだけで緊張する日本の解決能力はどう見ても欠陥しています。


部活間のトラブル、先輩後輩のトラブル、友達関係、家族関係、どれを取っても馬鹿らしい年功序列だったり、問題をはっきり解決できないから発生していると思います。フランスはフラットです。歳なんて関係なく進めていけます。勿論人としては尊敬の意思を示しますが、仕事とか、僕の場合はチームの活動に関してはフラットなんです。


繰り返しになりますが他人を思いやる事は良い事だと思います。ただそれが原因で悪い方向に流れが出来てしまったら本末転倒なんです。もっと合理的に話し合ってサクサク問題を解決していける日本になったら最高です。

 

僕はサイクリストとして現地で活動し、フランスに対してはまだ視野が狭い状態です。色々なマイナスな部分は見えていないから「日本落とし」のような記事になってしまった自覚はあります。


ただそんな状態の僕でも2か月でここまでの事を必死に吸収して感じ取れました。勿論日本の深いところ、フランスの浅いところでは比較は難しいですが、どうもフランスは暮らしやすいです。これだけは紛れもない事実です。そして周りも全員楽しそう。みんな残業なんてしないで帰ってお酒飲んでます。休日、夜はお店やってません。でもそれでよくないですか?


働いてない奴が~、無知のガキが~という気持ちも分からなくはないですが、そういう否定から入るから解決が遅くなるのだと思います。今回は「18歳がフランスで暮らすとこういう思考に変わっていくんだなぁ」という一種のデータとして受け取って頂ければ充分以上です。

また、僕だって日本の教育、恩恵を受けてここまでは無事に育ってる訳ですから無責任に駄目だと言う批判ではありません。もっと良くしていける部分があるはず!という意味を込めて書きました。


これからも色々な事に順応し、神経を集中させて楽しく経験・体験を重ねていきます!それでは!
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【report】3/31 gp de la municipalite de vienne(2,3,j)

Gp vienne(2,3)

110km 1100m↑

20eme


終盤抜け出しを図ったが逃げは決まらずスプリントになり20位。

2/3/jだが面子とコースは今までの2カテより豪華で規模が大きいレース。
スタートから坦々と緩く登り、周回は完全に登り、下り、平坦に分かれていた。

 

序盤は前方を維持、最初のアタックにも乗る気でいたが、うまく抜け出せず集団キープに終わった。カテ2になると序盤の逃げが決まる確率が高くなる為用心したが、今回のカテ2はまとまりがありカテ1に近いと感じた。


周回に入ってから集団が活性化し始めペースが上がる。いわゆるGPMに向けての位置取り合戦なのだが、自分は狭いヒルクライムの前のコーナーで位置を落としてしまう。


それからは昨日と重なってしまうがごぼう抜きで前を目指したが、一旦集団が割れてしまう。(前方は昨日ほどの大きな集団ではない)前の集団に昨日ほどの勢力がなかったので、脚を使う結果にはなったが平坦区間で復帰した。
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それからは前をキープし、二週目をこなす。ヒルクライム手間で花粉の影響で鼻が弱った為か結構な量の鼻血がでた。GPMは毎回かなりのペースになるのでオールアウトに近い強度で越える。その後の平坦は一本線になり非常に苦しいが、この強度にも順応してきた。

 

三周目は良いタイミングで先頭にいたので、狭い平坦区間で逃げをカウンターで打ってみた。追ってこなければ単独で行く覚悟はあったし、追走が来れば好都合なのでエスケープを図った。
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【鼻血は予想できず。出たからと言って集中を切らす理由にはならない!】


後に10人ほどの追走が来て合流するが、逃げた末吸収され、アタック合戦になる。
ヒルクライム前の逃げはゴールまで決まる可能性があるので、しっかり反応した。

最後のgpmに入る。最初はスローペースだったがchamberyのアタックを境に活性化。なんとか耐え、緩い下り基調の残り20kmへ。

前方を維持し、散発的な逃げを吸収して隙が出来た残り8km地点でアタック。
追ってくる集団を振り切り、集団から離れたが徐々に縮まり吸収されてしまう。


そのあともアタックには反応するが決まることはない。残り2kmでナショナルのcorentinがアタック。しっかり反応し3人で抜け出すが、スプリントに備えた集団からは逃げられなかった。
最後はスプリントになり、数人抜いたものの埋もれて勝つことは出来なかった。

 

今回は結果的に勝負にしっかり絡むことは出来た。昨日のレースの疲労がある中でやれることはやったと思う。

反省点は昨日反省したはずのミスを繰り返してしまったこと。ボーッとしてミスしたわけではないが、重要なレースなのでミスは減らしたい。


アタックも「このまま死ぬ気で踏めば勝てる」と思ったが、フランスの層の厚さを実感。逆に言えば何度もアタックするような動きに甘さ(無駄)があったので、トライする精神は変わらず、決められるようにしていきたい。
日に日に勝ちに近いところに来てると思うので、引き続きしっかり結果を狙っていきたい。
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【強くなっている実感がある。まずは鉄分を摂取します😂】

【report】3/30 Tour du pays st pourcinois(1,2,3)

Tour du pays st pourcinois(1,2,3)
122km
170/68eme

 

先週に続きプロイモ、シャンベリーag2r、cr4c等強豪が揃うカテ1レース。
ニュートラルで先頭に出てスタートした。序盤のアタックはチームオーダーでヴァレンタンR、メニニ、ケリーが担当することになっていたので、見送りメニニとヴァレンタンrが乗ったことを確認。


それからは少しポジションを落とし30番手程で走る。
道が全体的に細いラインレースだったので(プロフィールとミーティングで把握済み)、先頭が見える位置で距離を消費した。
ここまではミスもなく、補給も済ませ、GPMへのペースアップにしっかり乗っていく。
ある程度前方にいたが、GPMの先頭のペースアップに中切れが多発し、ごぼう抜きの形で前を追ったが乗りきれなかった。gpmを同じく先頭付近でこなしたものの、前グループに乗れなかった選手でローテーションし、別れた前のプロトン(20人ほど?)を追うが、cr4cの組織的なガチ上げに距離がつまらない。
この状態が長く続き、結果的に脚をかなり消費する大きいミスとなった。
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前のプロトンにはユーゴとヴァレンタンJが乗っていたが、エースを任されていたルイック、アレクソンド、自分は残されてしまう。
長い登りではないが、1kmほどの登りで前と近づき、ブリッジを狙う選手がアタックしたので乗り、それらも振り切ってブリッジを狙ったが前が意図的にペースアップしたことにより(ブリッジを嫌がった)つくことは出来なかった。

そのつぎの平坦でルイックが単独ブリッジを決め、集団のペースがまた落ちてしまうと致命傷になるので40秒程全力で牽引し、アレクソンド、シリル、ケリーと共にブリッジに一旦成功した。


しかしすぐに細い道に入っていき、ここでも中切れが多発。またしても自分、アレクソンドらが先頭に付けなかったが、そのあとの区間をすべて全力で進み、結果的にギリギリ合流に成功した(人数はかなり減った)。


最初のミスから続くこの流れで何回もオールアウトしたが、諦めずに死ぬ気でプッシュした甲斐があった。
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【諦めない】

 

周回に入ってからはキープを勤める。ペースアップもあるが、基本的にドロップはない。しかし途中の細くてデンジャーな道でエースの一人のルイックが落車。これの影響で少しポジションを下げる。

最終周回に入り、散発的に出来た5人ほどの逃げをプロトンが追う展開に。集団も一列になったが、ここは問題なくこなし、捕まえた時点でvc corbasが自分を含め先頭に何人もいる状態だった。

しかし今回も最後のGPMでのアタックでバラけ、自分も本気でプッシュしたが完全なオールアウトをしてしまい、千切れてしまった。
レイアウト的にここで先頭から千切れると、ペースを上げた先頭に追走で追い付く可能性は殆どなく、千切れたら終わりだと考えて全力を出した。

結局はここで生き残ったユーゴが5位(凄い)、ヴァレンタンjが20位代に入っている。
自分は遅れた集団でゴールし68位に終わった。

 

今回は今までのケースとは違い、結果的にしっかり勝負どころで前方にいることが出来た。あそこで付けないとリザルトは遠退くのでまだまだ努力するしかない。
ひとつのミスから脚をかなり使う事になったが、これも経験値が増えたら減らしていける事だと感じた。


そして重要なポイントは先頭付近(前から10番以内)で入ることがmustだと痛感した。前が見える位置で安心してしまったのが非常にまずかったと思う。

今回は上手くレースを運べず何度もきつい展開になったが、諦めないで結果的に集団にジョイン出来たのは良かった。カテ1で勝負どころが見える位置にしっかりいるので、あとはご託無く限界値を上げることが求められていると感じる。

 

展開や流れが日本やジュニア時代のベルギーとも全然違い、経験値がドンドン増えていくのを感じる。

本気で勝ちに行きたいのに、勝てないどころか、勝負どころの勝つ可能性が見え隠れしている最終局面で残れないからこそやりがいがある(面白い)。成長は強く感じている。焦らず怪我なく、しっかりと勝ちに行く準備を進めていきたい。
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【カテ1、エリートナショナルはプロのようなハイペースのコントロールが機能する。】
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Pic: Coraline photographie